「新築後、はじめての屋根リフォームなんですけど」と横浜市内から電話相談を受けました。
何社かに見積依頼したが、安いところは問題があるかもしれないので、中間的な費用の会社に依頼したそうです。
屋根はトステムのTルーフ。
工事終了間際になって、屋根材を桟木に固定するビスに問題があるのではないか?と感じたとのこと。
屋根材を止めるネジの問題
仕様では全ネジ(ビス全体にネジ切されている)になっているが、使っていたネジは下3/4がつるんとした状態。
これでは野地板に貫通した部分の釘が抜けやすく問題があるのではないか?と思い、業者に聞いたところ「いつもこれで工事している」との返事。
メーカーに聞いたところ、その釘ではダメだと言われたので業者に伝えたところ・・・
「釘の強度がどれくらいか試してみましょうか?」と言われたので実験してもらったところ、業者も問題があることを認め、取り替えてくれると言ったそうです。
しかし、実際にはほとんど工事が終わっており、「その部分の釘を取り換えるには既に張られた屋根材を一度剥がす必要がある。」
釘を取り換えてくれると言ったが、「剥がそうとすると屋根材が曲がってしまうので無理だ」と言われた。
「実際に剥がそうとして、初めて屋根材が曲がってしまうことが分かったんですよ」と言われたそうです。
消費者センターに相談してみた
いやいや、「そうなることは業者は初めから分かっていますよ」と伝えました。
表面的には素直に問題があることを認めて誠意を示すが、実際には出来ないことを客に分からせた上で結論をお客様に委ねるという作戦。実に巧妙です。
消費者センターにも電話したそうですが、
「訴訟となると莫大な費用も掛かるので穏便におさめた方が良い」とアドバイスされたそうです。
何だかんだ言うから工期が延びる
足場を2月に建てて工事に入ったが、9月も終わるのにまだ足場が掛かったまま、
「防犯の問題もあるので早く終わらせて欲しい」と伝えたが、
「途中で何だかんだ言われるから工期が延びるんだ!」と言われたそうです。
また、業者は以前からお客様とは第三者を入れて話さなければ解決しないと言っているそうです。
→いい加減な業者のくせに随分と強気ですよね。
「はじめから、抜けてしまうような釘を使われることは知らなかったし、説明もされなかった。」
「そういったものを使うものなのでしょうか?」と聞かれましたので、そのような材料を使うことは決してありません。
また、きちんとした倫理観を備え、誠実な業者であればこのような対応をすることもありません。
実は、この業者のホームページ、以前見たことがありまして、立派なホームページだな~と感じていたのですが、こんなことをする業者だったとは。
そこには、きちんとした資格を持つ屋根専門業者と書かれて・・・
あれ?どこかで聞いたことのあるフレーズのようでもありますが、内情がこれではお客様があまりに可哀想過ぎます。
消費者センターもあまり役に立たないんですね。泣き寝入りするしかないのでしょうか?
せめて、依頼する前に電話してくれていれば・・・最高の職人をご紹介できたのに