どの屋根業者に頼んだら良いか分からない・・・
屋根工事を頼む際、どこに頼んで良いか分からない?とお悩みのお客様も多いですね。
「少しでも安い業者に頼みたい」というのが消費者心理だと思います。
ですが屋根工事の場合、安くなるのには安いなりの訳があります。
失敗したくないと、いろいろ調べ廻る方もいらっしゃいますが、調べていくうち何を基準に選べば良いのか分からなくなってしまい結局失敗したというご相談を受ける事もあります。
事前にご相談頂ければ良いのですが、ご相談を頂いた時には既に工事中だったり、工事完了直後だったりと、今更何をアドバイスできるか悩んでしまうことばかり。
まだ契約前であれば、いろいろとアドバイスできることはあるのですが、契約後の場合は後々の問題もあるため「工事業者さんとの関係性が悪くならないことを最優先にお考え下さい」とお話することしかできません。
こちらのお客様は、他業者が後日見積に来るという段階でご相談頂きました。
その際、金属屋根への張り替えは「正しい工事をしていない業者が多く再葺き替えにつながる例もあるので注意して下さい」とお伝えしていました。
その後、屋根材メーカーの施工仕様や工事方法の違いなどをネットで調べ、当サイトを読み直してから安心できる施工会社を紹介して欲しいとメールにてご依頼頂いたのでした。
かわらU屋根の補修跡
屋根材表面の劣化状況を一目見れば、このかわらUはアスベストを含まないタイプであることが分かります。
また見えにくいですが、丸棟瓦(一番高くなった所の部分)を固定するため棟固定ネジが使われていることからもアスベストが含まれていないタイプであることも分かります。
屋根材表面の痛みは、それほど酷い状態ではありませんでしたが塗膜の剥がれた所やヒビ割れた所を補修した事で見た目が悪くなっていました。
かわらUから金属屋根のスーパーガルテクトへ
屋根を剥がしてみると、かわらUの下にあるコロニアル屋根にはルーフィングが張られていませんでした。
セキスイのメーカー規定では必ずルーフィングを張らなければならず、ガルバリウム鋼板でカバー工法する場合にも各屋根材メーカーではルーフィングを張る仕様になっていますが、ルーフィングを張らない業者もいるので注意が必要です。
かわらUは屋根材裏面に雨水が張り込みにくい構造になっているので幸運にも雨漏りしなかったようです。
屋根材メーカーの施工仕様
ガルバリウム鋼板での屋根で頻繁に見られる問題として工事後の雨漏りトラブルがあります。
こちらのお客様が「屋根材メーカーの施工仕様や工事方法の違いなど」をネットで調べて分かったこと。
それは、工事方法の違いが雨漏りを引き起こし ⇒右写真のように
10年以内に再葺き替えにつながる可能性が高い。
結果的にお金を無駄にする可能性が高いので「屋根材メーカーの施工仕様を守ってきちんと工事している業者に依頼したい」ということでした。
一般的な屋根業者は、右写真のように棟部の頂上→中心部まで金属屋根本体を施工し、その上に笠木を取り付け→棟包みを取り付けます。
これは、コロニアル屋根の工事方法であり、この方法だと屋根本体を流れてきた雨水が笠木の下を流れて棟中心部に入り込んでしまうため雨漏りの原因になるのです。
この写真は屋根材メーカーの施工仕様にある「横方向からの雨水が棟中心部に入り込むのを防ぐため金属屋根本体を上方向に立ち上げ加工してください」を超える安心工事がなされています。
上写真は棟廻り工事の一例ですが、この他にも谷部・ケラバ部・棟違い部・天窓廻り・壁際部などでも同じように雨水の侵入を防ぐ施工をしないと再葺き替えの原因になります。