「3階建てスレート屋根の葺き替えを考えている」とご依頼頂いたのはリフォーム会社の社長からでした。
屋根リフォームも自社で行っているのに、どうして連絡してきたのか?
その理由は、社長の自宅屋根なので「屋根だけは最高の職人に頼みたい」と思ったからだそうです。
横浜市の公共工事も行う専門業者さんに担当してもらいました。
外壁塗装は自社職人がするので足場は用意しますとのご依頼でした。
リフォーム業者社長から、自宅屋根の工事依頼。
屋根の劣化状況。
①:屋根全体に苔が生えヒビワレも見られます。
②:屋根本体に浮きが見られましたが、浮きの原因は通常の重ね幅を守らずに施工したことで本体の先端部がてこの原理で浮き上がっていたからでした。
③:棟包みを外してみると内部にある笠木が傷んでいました。
屋根は全体的に劣化していましたが雨漏り跡もなく下地も傷んでいなかったのでカバー工法で施工することになりました。
3階屋根のカバー工法。
急勾配の屋根なので板金の棟包みと笠木を撤去して、換気棟を取り付けるため通気口を開けてから粘着タイプのルーフィング。
カバー工法する屋根材は、屋根表面にフッ素塗装された超高耐候で長寿命の横暖ルーフプレミアム使用。
20年保証の付いた長寿命の屋根であっても、工事が悪く10年も経たず再葺き替えになる例も意外と多くあります。
長寿命の屋根にするには、それに伴う工事内容と高い施工技術が伴っていなければなりません。
特に寄棟屋根の場合は棟の長さが長く雨漏りするリスクも高くなるため、横方向から棟中心部に雨水が入り込まないようメーカー基準を超える工事を行いました。
1階屋根のカバー工法。
1階の屋根は面積が少なく、壁際は壁水切と捨て谷を上下に取り付けたり、壁からケラバまでの距離が短いため屋根工事の殆どが付属部材の取り付け工事のようでした。
このような構造の屋根は、雨漏りしやすいため部材やガルバリウム本体の加工技術がしっかりした職人に依頼しないと雨漏りの原因になります。
防水シートが施工されていなかったとしても雨漏りさせない二重・三重の安全対策を施しました。