15年位でメンテナンスするのは嫌だから腕の良い業者に。
築18年ほどのアーバニーが割れているので屋根を葺き替えたいが、15年位でメンテナンスするのは嫌だと言われました。
何社か知り合いの業者はいるそうですが「ガルバリウム鋼板は屋根の壁際工事が重要だし心配なので技術が高い腕の良い業者に頼みたい」とのご希望。
離れた地域の業者でも良いとの事でしたので県内トップレベルのガルバリウム専門職人が担当させて頂きました。
アーバニーの痛み
クボタのアーバニーは割れ易い屋根材で、こちらの屋根も割れた所をコーキングで修理していましたが修理した後も新しいひび割れや割れて抜け落ちた所が何か所も見られました。
(アーバニーを製造していたクボタは松下電工と合併してクボタ松下電工外装株式会社が誕生、現在は社名変更されてケイミュー株式会社になっています)
アーバニー屋根の撤去
アーバニー本体は屋根頂上部まで施工されておらず寸足らずの状態。
頂上部には棟木が取り付けられていて、棟木の手前までしか本体が張られていない寸足らずの状態。
野地板も棟木の手前までしか施工されていなかった影響で屋根裏面への漏水も見られました。
頂上部には換気棟が取り付けられたいましたが、その換気口は横方向へ10cm程度ズレて取り付けられているなど杜撰な工事がされていました。
アーバニーを撤去してから構造用合板を屋根頂上部まで重ね張りし、換気口も中心部に開け直し修正しました。
メンテナンスの必要ない工事
ケラバ部分は通常とは違う段付ケラバに変更。
お客様が知り合いの業者に依頼したくないと気にされていた屋根から外壁へ続く壁際部分の工事(雨押え)。
壁際には、初めに桟木を取り付けてから、桟木手前でガルバリウム本体を上方向に90°立ち上げ加工して桟木に取り付けました。
こうすることで屋根からの雨水侵入を完全に防ぐ事ができます。
その後、桟木の上に、この業者さん独自の壁水切下地を取り付けてから本来の壁水切を取り付け、二重の安全策が講じられています。
壁水切が壁面と接触する部分にも、壁面を流れて落ちてきた雨水をシャットアウトするために二重の安全策を施しました。
これで20年、30年後でもメンテナンスの必要がない工事の完成です。
ガルバリウム鋼鈑屋根が工事完了直後~10年程度で雨漏りする原因は、多くの業者が屋根材メーカーの施工基準を守った工事をしていないからです。
今回の工事は、どの役物工事においても屋根材メーカーの施工基準を遥かに超える業界で1%程度しか行っていない内容の安心工事をご提供させて頂きました。