トタン波板を被せた屋根が傷んだので屋根を新しくしたい。
屋根を鋼板にした場合のメリット・デメリット、価格を比較したいとご依頼頂きました。
銅板への屋根葺き替え。
鋼板の種類や屋根材を比較した結果、銅板で葺き替えさせていただくことになりました。
家裏面の下地工事。
茅葺きに被せてあったトタン波板と古くなった屋根下地の骨組みを全て撤去。
下地骨組みから全て新しく作り変えることになりました。
年数が経過した茅葺きは、へたって表面が凸凹になっているため屋根の高さを均一にする必要があります。
茅葺内部にある屋根の骨組みにクエという木材をビスで止め、それを茅葺き屋根の外へと伸ばして屋根下地と組み合わせることで屋根の高さや強度を安定させる必要があります。
屋根下地の骨組みは台風で屋根が剥がれたりしないよう茅葺き専門職人による高い技術が必要で、この工事の良し悪しが屋根寿命に影響してしまいます。
今回は屋根を銅板に変更したので屋根下地を平らにする必要があり、下地骨組みの上に構造用合板を取り付け、防水シートを施工。
家正面の下地工事。
家の正面側も同じようにトタンを剥がして骨組みを作り直し、構造用合板を取り付けました。
銅板屋根への葺き替え完成。
今回は、御祖母様からのご依頼でした。
茅葺き屋根の家にお住まいのお客様には、家を「後世に残したい」という共通した想いがあるようです。
こちらの御祖母様は「最低でも50年~100年は維持できる屋根にしたい」とのご希望でしたが、工事完了後「子や孫への大きなプレゼントになったと思います」と感謝のお言葉を頂きました。
後世に残したいという、お客様の想いに寄り添えることは当サイトとしての喜びでもあります。
上写真のお客様からもご依頼頂いていますので随時upしていく予定でいます。